「家族の平穏な暮らしを脅かす奴は許さねぇ!!」
異能発現

もしかして「異能発現!」みたいな話?
では、ありませぬ。
何かというと、家の中で起きる、ちょっとした「騒ぎ」のこと。

夏の招かれざる客といえば普通はGなんだけど、うちはGよりKの方に悩まされることが多い。
Gとは、ゴキブリのことね。

それじゃ、Kとは一体、何者か。
異臭発現
正体は、カメムシ。
あの、なんというか、アルデヒドを主成分とする強力な悪臭を武器に持ち、人のテリトリーなんて一切お構いなしに動き回る不快虫。

うちに飛来してくるカメムシは主にキマダラカメムシという種類。
繰り出される異能・・・じゃなくて、異臭はやや柑橘系に近いが、お世辞にも「いい香り」とはいい難い。
草むらでよく見かけるチャバネアオカメムシやクサギカメムシと形はそっくりだけど、図体は無駄に進化していて一回りデカイ。
黒褐色に黄色い小斑紋が特徴的で、暗がりではGと見間違えることがあるくらい、そこはかとなくグロテスクで気色悪い。
玄関のドアノブに居座って、帰宅する者を固まらせることもしばしば・・・。

こういうのが洗濯物に取り付いたり、部屋の中に入って活発に動き回ったりするのだから、ひとたび発見すると大騒ぎになる。
特に秋になるとベランダに干しておいた洗濯物の中に潜り込んでいたりすることが多い。
どうやら昼と夜の寒暖の差が大きくなるほど、カメムシは陽に当たって暖まった洗濯物を寝床に欲しがるようなのだ。

うっかり日が沈んでしまってから洗濯物を部屋に取り込むと、寝床代わりに洗濯物へ忍び込んだカメムシたちを部屋に招き入れてしまうことになる。
おまけに部屋の温度が高いと、たちまちカメムシたちは活動を再開して洗濯物の中から這い出し、我が物顔で部屋中を歩き回る。
よほど電灯の灯りが好きなのか、電灯周りの天井一帯を重点的に

歩く
歩く歩く

そう、キマダラカメムシたちは自由に飛び回るための羽を持っていながら、どういうわけかワセワセと歩いて部屋の中を徘徊したがる。
さながら肩で風を切って歩くカメムシ界のモンスターといったところ。
自由に飛び回られても迷惑このうえないけど、お願いだから、その歩き方はやめて。
夢に出てきそうで怖い。

昼間に1匹だけ発見した程度なら空き瓶か何かの容器で静かに捕獲して、刺激しないように室外に開放してやれば済む。
だけど、既に日没を迎えてから洗濯物を取り込むなら、もう爆発物並みに取扱い注意だ。
無頓着にバサバサと叩いてしまったり、乱暴に取り込んだりしたら洗濯物が既に悪臭で汚染されている可能性が高い。 
しかも洗濯物にあの悪臭を「シュッ」と一吹きされると、もう一回洗濯したくらいじゃ臭いが落ちない。

対策方法は、寒暖の差が大きくなる季節には陽の高いうちに洗濯物を取り込んでおく、くらいしか思いつかない。
じゃぁ、何のためにベランダに干しているんだ?って話になるよね。
カメムシには、ホント迷惑している。 

この「騒ぎ」のネタはGの次に触れたくない領域だったけど、写真の代わりに絵で描写するだけだから・・・と妥協したものの描きながら、やっぱり気色悪いと思った。
同じように不快な気持ちを抱く人がいるかもしれないし、カメムシ単独をイラストで描くのも憚られる。

ちなみに、うちでは「セキュリティの警告が出た」と言えばカメムシの出現を意味する。 
無論、部屋の窓を閉めただけではセキュリティ・ホールを塞いだことにはならない。

あ、また出たか。

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