学校でも実社会でも同じことが言えるんだけど、先輩後輩や上司部下という関係の縦社会で生きようとすると、どうしても「戦略」という心得が必要になってしまう。
かといって、何でもかんでも腹の探り合いばかりしていると、逆に物事がスムーズに運ばなくなる。
実に「加減」というものが難しい。

「肉を切らせて骨を断て」方式ではないけれど、何事も最初は幾分かの犠牲を見積もっておくべきかもしれない。
少なくとも、自分の立ち位置を見極めるためには・・・。
髪飾り
使ったもの: 0.3mmシャープペン(2B)、カレンダーの裏紙
描画時間: 忘れた・・・
編集ソフト: PictBear、PhotoFiltre


ある想い出。

新入社員歓迎会を兼ねて開かれた社員有志によるバーベキューの会食。(会場は会社の駐車場)
新人はせっせとバーベキューコンロを組み上げたりして積極的にセッティング作業を遂行。
食材は会社負担で、まぁ~豪勢な黒毛和牛と近所のJAで買った新鮮な野菜。
手際の良い女性陣によって食べやすい大きさに切られた野菜や肉が、次々と火の上でジュージューと音を立てながら美味しそうな色に変わっていく。

社長「遠慮しないで、どんどん食えよ~」

こんな贅沢はもう二度と自分の人生に訪れては来ないだろうと思えて興奮した。
つい欲を抑えきれず、最初に目をつけた一番ヨサゲな肉を取ろうと箸を忍ばす。
がっ!

上司「あ~、それ、もうちょっとよく焼いた方がいいよ」
自分「あ、そうですか」

しまった、気づかれた。
思わず箸を引っ込める。
じゃぁ、こっちの少し縮んだ控えめのお肉ならいいのかなと、遠慮がちに箸を伸ばす。

上司「それも、あとちょいくらいかな」
自分「え、そうなんですか?」

また箸を引っ込める。
その横で上司が笑いながら次々とお目当ての肉をさらっていく・・・。

そして、ようやく「そういうことか」と気づく。
この上司とは一生、うまくやっていけないと確信することができた。

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