腕組み

やっぱり、今は自分のことより誰かの志を支えよう。

(遡ること数分前)

ずっと前から欲しい本があって、amazonの干し芋のリスト(ほしいものリスト)に溜め込んでおいた何冊かの本のうち、どれを買おうか、色々と考えあぐねていたところに、たまたまTwitterを覗いたら目に入ってきたツイート。


この直前まで「今日は久々のお休みの日だし、何か描きたいな。そういえばリストに入れておいた本、どうしようかな、買おうかな」なんて、ずいぶん呑気なことを考えてました。

美術解剖の本、いろいろなポーズが上手に描けるようになる本、デジタルイラストのアニメ塗りが上手になる本、コスチュームを上手に描けるようになる本、その他いろいろ欲しいものだらけ。

あーどの本もいいお値段する。

これから先もイラストを描いて創作を続けていくつもりなら決して無駄な投資じゃない、と信じたい。

だけど、今のような忙しさがいつになったら落ち着くのかも見通せないまま、ただ闇雲に欲しい本だけ手に入れてもじっくり腰を落ち着けてページをめくる暇なんて無いかもしれない。

やっぱり買うのやーめたー!こっちにする!

急に心変わりして、今まで開いていたamazonのページをそっと閉じ・・・。


本を買う代わりに、こちらを支援することに決めたのでした。

うん、何年も前から若手アニメーターさんの低賃金問題は気になっているし、これからもずっとこの取り組みを見守っていきたいから。



成果に見合った報酬を得るのは当然の権利だと思うんですけどね、どういうわけか日本の若手アニメーターさんの多くは経済的な地位が必ずしも恵まれてるとは言えない現実。

中には実力もあって、それなりに十分な稼ぎを得ているアニメーターさんもいるとは思います。

でも、食べるのも休むのも不自由するような過酷な環境が厳然として、あたりまえの日常になっているようなアニメーターさんたちもいる。

そういう方たちの命を削ることでしかアニメ文化を支えられないのだとしたら、もう日本のアニメーターという職業を笑顔で語れる人はいなくなってしまうような気がして・・・。

どうしたらアニメ業界の賃金構造を健全な状態に作り変えることができるんでしょうか。

どうしたらアニメ文化の将来を担うアニメーターさんたちの志を守っていけるんでしょうか。

わからないけど、わからないなりに、少しでも足しになるのであれば。

どうか若手アニメーターさんの待遇改善に向けた取り組みが実を結びますように。

そして、素敵な作品づくりに繋がっていきますように。

これは若手アニメーターさんの明日と未来に架ける橋。